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狂気の罠に堕ちる
――校内に隠された「日記」によって暴かれる過去、そして、人間の真実――
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’80s 少女まんがコラム
Vol.2 (2000.2.21発行)
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こんにちは。「’80少女まんがコラム」第二回目の配信です。
第二回目の配信分は、さがみさんに担当していただきました。以前から話題に
なっていた名香智子の「PARTNER」です。
■ 作品 : PARTNER
(1981−1987)
■ 作者 : 名香智子
■ コミックス
フラワーコミックス(小学館・全17巻)、フラワーコミックスSP版
■ 登場人物:
宝珠茉莉花、神砌、フランツ・フォン・ハイドリヒ、赤目六郎、小川鈴音、小川
志文、芥川鉄郎、芥川千賀子、オーディン・ビョルンソン、フレイア・ビョルン
ソン、シンシア、ジェニファー・コール
■ あらすじ:
宝珠茉莉花はお嬢様学校で校則の厳しいアリス学院の3年生。親友と共に出入
り禁止のディスコに通い、うさばらしをしていた。ある日ディスコで美形の金髪
外人と出会いソシアルダンスを踊ることに…。次に会う時はワルツを踊る約束を
するが、彼は帰国してしまい、名前もわからずじまいになってしまった。
神はそんな二人を見ていた。
数日後、偶然茉莉花と出会った神はソシアルダンスを一緒にしようと彼女を誘
い、茉莉花もまた次第に、ダンスの魅力にとりつかれてゆくようになる。
神と一緒に競技ダンスを見学に行った茉莉花は、その華やかなドレスを見て、
自分も着て踊ってみたいと言い、急きょ神と出場することに…。このままいけば、
一位も狙えるかもという時、茉莉花がまだ17歳だということを聞き、神は棄権す
るしかないと言う。この時社交ダンスは風俗扱いの為18歳以上でなくては駄目な
ことを知る。神や赤目はそんな法律をいつかなくし、海外の様にジュニア部門も
出来るようにするのが夢だと言う。
本格的にダンスを始め、神のパートナーになった茉莉花だが、神を慕う小川鈴
音が現れてパートナーの座を争う事に…。鈴音の兄・志文も現れ、神&鈴音、志
文&茉莉花のペアで争う事になった。志文は社交ダンスに関しては素人だが以前
バレエを習っていた事もあり、持ち前の才能で驚くほどの上達をみせる。
両ペアは大会に出る事になった。両ペアとも順調に踊っていたのだが、志文ペ
アにはひとつ問題があった。他のペアとぶつかってしまうのである。今までの練
習では広いホールを独占して踊っていて、フロアー・クラフト(他の競技者とぶ
つからないように、しかもよけるという印象を与えずにごく自然な流れとスピー
ドを保つダンスの高等技術)の練習をしていなかったのである。問題点が解れば
なんなくクリアできると思っていたが、志文は動けなくなってしまう。
頭では理解しても、体が拒絶反応をおこしてしまうのだった。そこで急遽茉莉
花がリードすることになった。普段ダンスはリーダーである男性中心で女性がリ
ードして上手く踊れる様には出来ていないが、どうにかその場は切り抜けた。ま
だ競技は残っているが、動揺を隠せない志文をみかねて茉莉花は足を挫いたと嘘
をつき競技を辞退する。
神のパートナー争いに負け、更に志文は日本を去ることになって、茉莉花はダ
ンスパートナーを失うことになるが…。
■ コメント:
読んで始めに思った事、ダンスが踊りたくなりました。(正直な話。TVの
「ウリナリ」でも社交ダンスが取り上げられているし)話的には後半は恋愛色が
濃くなっていき、結構どろどろな場面にもお目にかかりますが、ダンスシーンに
はときめいてしまいました。モダンチックな衣装よりも、いかにもドレス〜なひ
らひらふわふわドレスに憧れます。一度でいいから着てみたい。
物語中の恋愛に関しては「そうなんだよね!」と「なんでそうなるかな?」の
両方でしたね。神さんが案外鈍感なので茉莉花には同情しました。
恋愛ものって、自分がまだ彼氏もいない時に読むのとそうでない時に読むのと
では感じ方が違いますよね?この作品は結婚してから読んだので茉莉花のイライ
ラに結構同調できました。付き合った事がない自分だったらどう感じたんだろう?
恋愛の暗い場面は所どころに見られて、こっちまで暗くなりがちでしたが、最後
はまぁまるく納まったので良しというとこでしょう。個人的には最後あまりあっ
さりいき過ぎて「えっ?もう終わり?結局こうなるのかい」ってのが感想。
番外編も数話載っていて楽しめました。個人的にはもっと登場人物のその後が
読みたかった。ものたりないんだもん。
名香さんは結構古くからいるわりには、いまひとつマイナー感がありますが、
固定ファンは多そうですよ。(私もそうですが。)「パートナー」は最近文庫に
もなりましたし、他にも「ファッション・ファデ」や今プチフラワーに連載中の
「シャルトル家シリーズ」なんかもお勧めです。
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編集後記
ということで、さがみさん、原稿ありがとうございました。
さがみさんも書いてらっしゃいますが、名香さんも息の長いマンガ家さんです。
古くからいらっしゃるんで、結構名前は知られているのですが、よく考えると私
自身読んだ記憶がないです。マイナーの原因は絵にある、とさがみさんも言って
らっしゃいましたが、確かにその感もなきにしもあらずですね。
あらすじを読んでいると、「ライジング」を彷彿としてしまったのですが、ど
の程度似ているのでしょう。(全然似てなかったりして。)同じ小学館系ですか
ら、ノリというか、雰囲気は似たり影響されたりすることもあるかもしれません
ね。
ダンスもの、というのでは、「動物のお医者さん」で知られる佐々木倫子さん
が、やはりシリーズ短編という感じで書いてらっしゃいましたが、その数年後に
周防監督「Shall we dance」が登場し、もしかしたら、周防監督
も少女マンガの影響か、とも思いました。
時間的には「PARTNER」→佐々木さん→周防監督→「ウリナリ」という
ふうになるのでしょうか。影響として、可能性は否めない。(だってハリウッド
にも影響を及ぼす日本マンガ・アニメ界ですから…)
実際名香の昔の作品を探すのは(ネット上は特に)難しいのですが、大きい古
本屋さんに行けば比較的手に入りやすいですし、文庫化されてもいますから、ま
だ読んでいないと言う方は一度読んでみられてはいかがでしょうか。
とか言ってないで私も今度読んでみよう。
さて、一月と比べて二月は少女マンガ色の濃い作品選択となってしまいました。
年末の一周年記念の集中チャット会では和田慎二の作品が上がっていないので、
近いうちに入れようという話になっていたのですが、それも伸び伸びになってい
ます。
来月あたりそろそろ行きたいですね(と思ってても上手くいかない)。
ちなみに「スケバン刑事」を私が書くことはないでしょう。(笑)
では次回また。
(編集後記:堀川成美)
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発行元:インターネットホームページ「空中回廊」
http://village.infoweb.ne.jp/~kairou/
発行&責任編集者:堀川成美
Vol.2執筆担当者:さがみ
発行日:2000年2月21日
Copyright(C) 2000- All rights reserved.
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