空中回廊 第1回オフ会報告

文責 堀川成美


↑会場。長々とありがとうございました〜

日時
2001年7月14日(土)午前11時半〜午後2時半
場所
東京全日空ホテル レストラン「ル・パティオ」
参加者
飯塚さん、加藤さん、あっきーさん、堀川の友人Iさん、管理人堀川成美(計5名、年齢順)
名目
萩尾望都『マージナル』読書会

 7月なのに東京は、連日35度を越す非常に暑い最中でした。
 飯塚さんと加藤さんが若干遅れて到着し、ランチをいただきながらの歓談ということになりました。ランチだけでホテルのレストランに3時間もねばったんだから、私たちも伊達に30代ではありません(笑)。最初はやや緊張した面持ちで始まりましたが、次第に話ははずみ、あっちこっちに会話がとびながら、3時間ではとても足りないという感じでしたね。カラオケとか他のイベントを組み込まなくてよかったです。
 次回は大阪で開催しましょうということで、少し話したりない感じで解散しました。
 カメラを持って行ってたのに、撮るのをすっかり忘れていました〜。私はばかです〜。ごめんなさい〜。

話題の中身

・萩尾望都の「マージナル」について

 萩尾作品には、「残酷な神が支配する」などのような日常に舞台を置いた作品からSF作品まで幅広くあります。今回「残酷な神が支配する」は、最終回を迎えた後というタイムリーな時期でしたが、コミックスのみで読んでいる私の前でオチを話してはいけないということで、あまり話ははずみませんでした。
 でも母親から見たらそのオチはなかなかドッキリするものがあったと、飯塚さんや加藤さんのお話がありましたね。あの作品自体は「境界例」という、人格障害の資料とともに読むとたいへんわかりやすい、というふうに私がちょっとだけ話しましたが、とりあえず、オチを見ないことには話がはずむのは無理なようです。が、やはり私の「ハッピーエンドとは決して言えないが、アンハッピーエンドではない」というラストは当たっていたようです。さて、どういう最終回なのでしょうか…。
 「マージナル」については、アシジンが好きか、グリンジャが好きか、という話題になりました(ちなみに私はアシジン)。
 ストーリーが非常に難しく、どうもまだ続くのを無理矢理終わらせた、という感じがした、というのは、加藤さんと私の意見でした。雑誌編集者のあっきーさんのありがたいご意見によると、人気のある作品というのは、最終回を迎えると雑誌そのものの売上げ部数がガクッと落ちるので、なかなか最終回を迎えさせてもらえないということがあるそうです(それで「残酷な神―」もだらだらとひっぱったのではないかという説も)。で、「マージナル」はその逆で、話自体が難しいのでいまいち読者に人気がなく、早々に連載を切り上げたのではないかという話になりました。
 メイヤードのエピソード、特にナースタースとの話題がもうちょっと詳細に書かれてもいいような、とってつけたような感じがする、というのも急いで終わらせたと感じた原因ですね。
 あと堀川の意見としては、「マージナル」という言葉そのもの、作品の中では「不毛の」という意味が付与されていたのですが、「境界」という意味もあるという話をしました。「マージナル」という作品そのものの中にも、キアという、男と女の境界のような人物が登場するし、あるいは、子供と子宮に関する記述から、子宮そのものも、人間が生まれる前の、時間という概念のないあの世(この場合は妣<ハハ>の国)と通じる場所であって、まさしく現世との境界であるというようなことを話しました。
 「マージナル」ってそういえば、「スター・レッド」とどこか似てる気がするんですよね、というのは飯塚さんのお話。そういえば、1周年記念のチャット会でも出た話ですが、こういう萩尾のSF作品と、竹宮惠子のSF作品はどこかかぶるところがあって、作品の中でキャッチボールをしているんじゃないでしょうか。そういえば二人は一緒の下宿先で暮らしてたこともありましたしね、ということから、結局どちらがよりメジャーで、どちらがより男性受けするのだろうという話題になりました。これは結論が出ませんでした。「地球へ…」が映画になったから、竹宮の方がメジャーかな、という気もするんですが、少女マンガの名作マンガというと「ポーの一族」が上げられることが多いんですよね。どっちかな〜? (どっちでもいいんですけどね)
 なお、萩尾ファンの加藤さんのお話によると「A−A’」もお勧めだそうです。あまりの萩尾好きにお子さまの名前にまでキャラクターの名前をつけているとか(ってバラしてもよかったのかな?)。作家冥利につきますね。

・その他

 マンガから四方山話にいたるまでとりとめもないことを話しました。だんなもマンガを読むほうがいいとか関係ないとか、男性と女性や少女マンガと少年マンガの受けの違い、白泉社系のマンガの流行した時期とその頃の小学館系マンガのこと、あっきーさんが持ってきていた韓国のマンガ雑誌を見たり、ホームページのことや、最近の高校生のこと、小説のこと、などなどをお話しました。

 猛暑の中お疲れ様でした。あっという間の3時間、楽しかったです。またやりましょうね。


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